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【藤沢周平を訪ねて「庄内鶴岡の旅」 】  5月3日〜4日
もと姫&たか

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 今まで羽黒山・月山と旅する度に鶴岡の街を通過するが、此の街に一度も立ち寄った事がない。
藤沢文学を読む度に、此の地を題材にした下級武士の生活やその魂の強さに魅かれた。 映画「たそがれ清兵衛」や「蝉しぐれ」に出てくる内川の桜並木と雪を抱いた月山。 そんな景色を見てみたいと昨年計画するが時間が取れず、今回こそはと出かけてみる。 調度4月29日に藤沢周平記念館もオープンしたという事で、忙しい連休の中日に決定。
午前中の地区の用事を済ませ、行き当たりバッタリの可能性有でテント一式を車に乗せ出発。 どうせ連休中なので宿泊の宿は無理と判断、何処か道の駅で寝れば良しとしよう。
さすが連休の真最中。上信越道は一車線になる妙高辺りから渋滞中、普段40分程で着く上越まで 3時間近くかかってしまった。夕陽が綺麗な笹川流れで夕陽を見ようと計画したが、高速を降りる胎内市ですでに5時を過ぎている。
前回来た時より高速道が延び村上市まで開放されていたので、なんとか夕陽の時間には海岸道路を走る事ができた。

笹川流れの夕陽
笹川流れの夕陽

カモメが群れる海岸の砂浜近くに車を停め、暫し暮れゆく海を2人で眺める。薄暗くなった笹川流れを通り、やっと鶴岡市に入ったのは7時頃、以前立ち寄った道の駅温海「しゃりん」に車を停め 食事をと思うが、すでにレストランは閉店している。 まだテントを張るのに早いので近くの温海温泉まで行って一風呂浴びて来ようと再び車を走らせる。
まずはお腹が空いているので温海温泉で食堂を捜すが、ちょっと怪しい温泉地スナック風の店が開いている。 意外と入ってみると親切なお兄さんで、あれこれ近くの名物を教えてくれる。 料理ができるまで教えて貰った共同浴場を覗いてみるが源泉駆け流しで清潔感が漂う。

温海温泉の共同浴場
温海温泉の共同浴場

道の駅温海で
道の駅温海で

汗を流し道の駅に戻ると停車の車で一杯、どうも皆此処で一泊するみたいだ。
駐車場の海側の隅に車を停め、テントを張り隣接するコンビニでビールと肴を仕入れ暗い海を見ながら潮風が気持ち良い。
波の音と近くを走る国道の車の音を枕に、テントでゆっくり横になり熟睡(別の意味でもと姫は寝れなかったそうだけど)

テントでマッタリ
テントでマッタリ

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朝の海岸で
朝の海岸で

コンビニで仕入れたカップ麺とコーヒーで朝食を取り、手際よく荷物を整理して市街地に向かいます。
昨日の天気と違いどんより雲が落ち、今にも雨が降ってきそうな気配ですが、鶴岡には小雨が似合う気がする。

鶴岡の立岩で
鶴岡の立岩で

まだ活動前の鶴岡公園の誰もいない駐車場に車を停め、小雨の公園を散歩しますが、すでに桜は終わり葉桜になっていました。
静かな公園は気持ちが良い、公園の一角の神社にお参りしてまだ開館前の藤沢周平記念館に行って見ます。 9時の開館には時間があるので城跡のお堀で、咲いていればさぞかしと見事と思われる桜並木の下で一休みします。

鶴岡公園で
鶴岡公園で

公園の桜
公園の桜

公園内散策
公園内散策
藤沢周平記念館
藤沢周平記念館

今回の目的はこの記念館だったので、1時間以上もかけゆっくり藤沢文学に酔いしれました。
何が良いかって言うと、藤沢周平の描く日本古来の武士道が好きです。下級武士でありながら上司にも頑として自分を曲げない強さと 奥に秘めた魂の強さ、そんな人間象に強く惹かれます。

雪深い鶴岡の地だからこそ、貧しさにも負けずそれでいて潔さを持った武士道が育ったのかな。
記念館を出て街中を流れる内川の辺を散策して、この地の豪商であった風間家の館「丙申堂」に行って見ます。
風の強い地域であるので石置きの屋根が有名だそうですが、実はここに「蝉しぐれ」のロケで使われた客間があります。 映画で文四郎とお福が最初で最後の契りを交した場面、あのロケに使われた部屋を見たかったからです。
鶴岡カトリック教会天主堂
鶴岡カトリック教会天主堂

丙申堂の石置き屋根
丙申堂の石置き屋根

丙申堂の庭園と客室
丙申堂の庭園と客室

蝉しぐれで使われた客室
蝉しぐれで使われた客室

落ち着いた佇まいと雰囲気のある前庭、文四郎とお福の映画の場面が偲ばれます。
鶴岡は良い街です、静かな街並みとその街を流れる幾つかの川、自然のままの流れが此の街の雰囲気を作っている。

風間家別邸 釈迦堂
風間家別邸 釈迦堂

土手に咲く桜、月山からの風にはらはらと散っていく遅咲きの桜の花びら、そして郊外に広がる田園風景。
貧しいけど心は豊かに、無骨だけど情には深く、寡黙だけど凛とした潔さ、正に藤沢周平の描く武士道が生まれた街でした。

鶴岡市内で
鶴岡市内で

凛として
凛として

内川の桜並木
内川の桜並木

自然の流れを
自然の流れを

藩校致道館
藩校致道館

鶴岡公園を後に
鶴岡公園を後に
豪華定食
豪華定食

すっかり藤沢文学に陶酔して、再び来た道を戻ります。
来る時は夕方だった観光客で賑わう「笹川流れ」で海の幸を食べよう。 今は岩カキが旬で、大ぶりのカキと刺身と焼き魚の豪華定食を食べます。昨日からの疲れで、お腹が一杯になると眠くなる。暫く走って海岸端に車を停めて寝てしまった。
上越からの高速道の渋滞を予想して下道を走ったけど、やはりこちらも大渋滞で来る時と同じ位かかってしまう。

笹川流れで
笹川流れで

実はこの旅はもう一つの目的があったのだ、数日前に娘から母への手紙と伝言を預かっていた。
それは来るべき時が来たというどの家庭でもある話だけど、遠くに嫁つぐ娘の気持ちと手放す母の気持ち
娘から相談を受け、何処でどの様に妻に伝えるか迷った結果が鶴岡への旅への思い付きだった。

気持ちの整理が出来ましたか?
気持ちの整理が出来ましたか?
笹川流れを後に
笹川流れを後に

波の音を聞き、藤沢周平の描かれた風景を見て、少しでも妻の気持ちが和らげば・・・と
本当の事を言えば自分の気持ちを整理する旅でもあったのだけど。


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