【徳本峠から霞沢岳(2645m)】  2007年9月16〜17日
 
メンバー:こばちゃん(CL)・ヒロちゃん・むらちゃん&たか

9月16日(曇り後小雨)「徳本峠へ」

林道を歩く 6:42am
不安定な天気予報に戸惑いながら2年越しの「徳本峠から霞沢岳」の日がやって来た。
仲間の車を沢渡にデポして、明るくなった島々谷林道を車を走らせ工事現場前の広場に駐車。

林道崩壊現場
完全に林道が崩壊した箇所を通り車止ゲートから遊歩道に、所々昨年の災害が生々しい谷筋を歩く。

二俣出合い 7:40am
小1時間程で二俣に、谷は此処から北沢と南沢に分かれる。北沢と言えば田中知事の時,砂防堰堤で問題になった場所。
左の南沢に入るとすぐ登山口、上部に最後の堰堤がある。歴史を感じさせる碑を見ながら暫くは穏やかに沢沿いを行く。

登山道から南沢へ 7:58am

秀綱公奥方の碑

桟道を行く
対岸の左岸に渡る鉄製の橋が見事に途中で折れている。河原に下り仮橋を渡り山裾をトラバース。
「戻り橋」を渡り再び右岸に、大きく沢筋が崩れた場所をロープを頼りにトラバースする。

歴史ある古道を整備しようとの関係者のご苦労が身にしみる。

壊れたつり橋

南沢に架かる仮橋

戻り橋

崩壊地をトラバー

ベンチで一休み
比較的新しいベンチで寝転びさらに上部に、瀬戸沢が交わる所から谷はゴルジュになる。
瀬戸下橋を渡り左岸を高巻きながら瀬戸上橋を再度右岸に渡る。
此の辺りの渓相は素晴らしい、秋の紅葉の頃に再度来てみたいものだ。

瀬戸上橋

狭まった渓相

雰囲気のある桟道
穏やかになった沢沿いを、苔むした桟道にウエストンの時代を偲びながら暫く行くと、対岸に岩魚留小屋が見えてくる。
まだ仮橋が間に合わなかったせいか、丸太が1本架けてある。頼りないロープを頼りにカニの横ばいみたいに対岸に渡る。
沢にドボンも無く全員無事対岸に、本日唯一の悪場かな....。

苔むした古道

朽ちたベンチ

対岸に岩魚留小屋
1年間も不通の登山道で小屋は人気無し・・だと思ったけど、内部で何方かシュラフで寝ているようだ。
小屋で簡単に行動食を食べる頃から、小雨が降り始め雨具を着ることにする。

小屋前の丸木を渡る
右から入る岩魚沢を渡渉して、本谷の魚止めらしき滝を左に見ながら左岸を穏やかに上って行く。

渓相は瀬とトロ場が交互に現れ、竿を出したい誘惑に駆られる。

風情ある岩魚留小屋 10:13am
次第に勾配がきつくなる頃から、本谷を離れ右側に登って行く。

暫く行くと「力水」の水場、冷たい柔らかな水が旨い。持参した容器に補水する。

最後の水場「力水」 12:48pm
此処からが最後の急登、綺麗に刈られた笹の中をジグザグに1時間程のアルバイトで峠に至る。
突然の様に現れた小屋は、北アのメジャーの山小屋のそれとはかけ離れた佇まい。
僕らが子供の頃、山村で良く見かけた懐かしさを感じる。

峠小屋

徳本峠 13:58pm

展望台から明神
あいにくの天気で期待した穂高の絶景は、かろうじて明神の中腹辺りが見えるだけ。
それでも、こうして先人が歩いた古道を辿って来た事に、胸の痞えが取れたような感動を覚える。

小屋でくつろぐ
小屋に入りザックを片付け、気さくな感じの良い小屋番の方と談笑しながら仲間とビールで乾杯。
雨音の激しくなった音を聞きながら夕食まで暫しの仮眠といこう。
小屋の地場産中心の美味しい夕飯を食べ、遅れてきた団体さんで急に騒がしくなった部屋で
携帯ラジオで明日の天気をイヤホーンで聞きながら眠りに入った。

ランプが優しく

食事風景
9月17日(曇り)「霞沢岳から上高地へ」
夜中に気になり何度か時計をみる。
AM3時45分の起床、外に出てみるが心配の雨は降っていない。
大キジを済ませ、寝起きの一服を吸って、遠慮がちに荷の整理をして4時17分の出発。

ジャンクション・ピーク 5:22am
ヘッデンの灯りを頼りにジャンクション・ピークに向う。
昨夜の雨でズボンの裾がたちまち濡れる。1時間程でジャンクション・ピーク。

期待した日の出は、雲に包まれ拝む事ができなかった。明るくなり始めた登山道をピークから穏やかに下り湿原を通る。

ガスが濃いお花畑
下手な歩き方でたちまちズボンの裾が、泥だらけになってしまう。
最低鞍部と思われる、左側がスッパリ切れ落ちた辺りから登りが始まる。

K1ピークへこばCL
残念な事に濃いガスで辺りの景色はまるで見えない。ダラダラした登りが終わり、急登が始まるとK1ピークも近い。

K1ピーク 7:45am
足と腕の両方を駆使して登りきると、K1らしき小さなピーク。まるで空中に遊泳しているような錯覚だ。
濃いガスの中で方向も定かでなくなってきた、一瞬ガスが取れK2ピークが見えるが、すぐに姿を消す。

霞沢岳  8:35am
狭まったハイ松と岩稜の尾根を20分程行くとK2のピーク、さらに同じ位で霞沢岳(2645m)の頂上に到達する。

ビールで乾杯
ビールで乾杯して記念写真を撮り往路を戻る。K2の手前で昨夜一緒に食事をした5人のパーテイと行き会う。さらにK1のピークで、これも同じ2人の女性と会い暫し会話。

峠小屋帰着 12:25pm
転がり落ちるように来た登山道を下り、再びダラダラと下って行く。右側がスッパリ切れ落ちた崩壊した斜面を覗きながら行くと、荒れた沢が真直ぐに下って行くのが見える。
遥か下方に送電線らしき物が見えるので多分この沢は霞沢かな(後日地図で確認)

会いたさに駆け足で下る 12:58pm
右前方に大きな尾根を従えた、お椀のようなジャンクション・ピークが見えている。尾根を右から回り込むようにして、方向感覚が錯覚を起こすように、以外と複雑にピークに出る。
晴れていれば何と言う事ないのだけど、部分的に視界が開けると錯覚を起こしやすい。ピークに立つと、初めて島々の南沢の谷が見下ろせる。
さあー、後少しで峠小屋だ。少し急ごう。

明神はすぐ其処

明神に到着 1:38pm

恋しい人に逢えず諦めて乾杯

帰りますか・・・ 2:22pm

トボトボ・・・と
少し痛み始めた足の小指を庇いながら、小梨平に向ってノロノロ歩きながら思う。
念願だった「徳本峠越え」それは、昔置き去りにした何かを探す旅だったかも知れない。

河童橋で記念写真 3:08pm

せせらぎの湯
苔むした桟道、朽ち果てた古いベンチ、今にも壊れそうな郷愁のある山小屋。
歴史を感じる幾つもの「碑」、島々の村人初め多くの先人が峠を越えて歩いた事か。
林道の発達で幾つもの「峠道」が姿を変えていく中で「徳本峠」は秀逸な存在だろう。
古き良き時代の面影が残っている「峠道」を後世に伝えるのも我らの義務かも知れない。

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