北信濃のクラシックコース「竜王越え」 2010年3月28日(曇り)

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メンバー :
  カモシカ永井氏 中島氏 むらさん たか
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yukiyama

志賀高原を中心として幾つかのツアーコースがあり、今回はその代表的な一つ北志賀の「竜王越え」を辿ってみる。
竜王越えといえば、やはり核心部の「蟻の戸渡り」尾根が一段と狭まり、両側は急峻な絶壁となっている。 当時の夜間瀬の子供達は、きっと父親からの話に目を輝かせながら聞いたに違いない。
数週間前に焼額山スキーに行った時に、某リフト会社のオーナーに、昔の志賀高原一帯はリフトがなかった頃は、 幾つものツアーコースがあり、子供の頃父親に連れられて野沢温泉とか草津の温泉に行ったという。
その殆どのコースがスキー場となりリフトが設置され、所謂クラシックルートはひっそりと訪れる人も疎らになり、 朽ち果てた古い標識が当時を偲ばせているだけとなった。
ここ「竜王越え」も夜間瀬の村人が志賀の発哺温泉に通ったルート、現在ではスキー場で管理され許可無しでは立ち入る事が出来ない。
問い合わせると3月からの開設となり、竜王から小丸山へのコースも殆どが尾根上を切り開いて作ってある。 スキー場の延長みたいになってしまったのは残念だが、バックカントリーの入門としては最適かも知れない。

竜王スキーパーク
竜王スキーパーク
   
ロープウエイを降りると雲海の向こうに高社山が
ロープウエイを降りると雲海の向こうに高社山が
(クリック拡大)
ゲレンデトップからツアーコースへ
ゲレンデトップからツアーコースへ
焼額山が見えてくる
焼額山が見えてくる
所々に標識が
所々に標識が
切り開きを焼額へ
狭まる渓を慎重に

本来はやはり志賀の焼額山がスタートですが、車の回収を考慮して今回は竜王スキーパークに集合して2本のリフトとロープウエイに乗り、更に1本のリフトで竜王山の左のピークから焼額山(2006m)を往復する事にする。
有難い事に春スキー割引で半日券3000円が2300円(シニアは1200円)となっている。
9時のロープウエイの開始まで時間があるのでゲレンデで暫く滑ります。 まだ、朝一番という事でゲレンデは荒れてなく快適そのもの、つい始発のロープウエイに乗り遅れてしまった。
ロープウエイの山頂駅を降りると、目前に雲海の上に高社山が聳え天気も曇りながら半日は何とかもちそう。
此処のパトロール室にツアーの状況を聞いてさらにリフトで上部に、ここから焼額山へのコースに入るが分かりづらい。
もともと焼額山からのルートなので、此方からは標識が反対になってしまう。
ゲレンデの食堂で聞くと、ご主人が居て丁寧に教えてくれた。

シラビソの林を
シラビソの林を

 

指差す方向を目指して樹林帯に入ると程なく赤い布が木に巻いてある。
暫く白樺とシラビソの林を行くと、いく手に焼額山の穏やかな山容と左の尾根にかかる奥志賀のリフトが望まれる。

 

ロープに案内され山頂へ
ロープに案内され山頂へ

ルートは南東に向かうのだけど、東の斜面が疎林でついつい此方の斜面に降りてしまう。
あまり降りすぎない内に南方面にトラバース気味に滑り、焼額への切り開きを確認してシールをつける。 正規のルートに戻り、昨日のものと思われるトレースを辿って30分位のハイクで広い焼額山の山頂にでる。
広い山頂はガスると方向が分かりづらいが、親切にロープで山頂へ導いてくれる。

雪が解けると現れる稚児池を横断して、鳥居の立つ2006mの山頂で記念写真。
今しか出来ない鳥居の上から顔を出しての写真は良い思い出になるでしょう。
昨日と今朝の積雪が20cm程で多少雪が重いが、此の時期としては最高の雪質です。
シラビソの切り開きを、シュプールを描きながら華麗にといきたいところですが、所々に雪穴を作り滑り降ります。
20分程で滑降が終わり、再度シールをつけて今度は標識を追いながら竜王のゲレンデトップに向かいます。 右手の沢筋を下ると奥志賀の林道から、スキーで訪れている皇太子一家に逢いに行けそうですが又の機会にします。
竜王手前のピークも平坦でで分かりにくいが、野沢へのルートはロープで禁止にしてあり其方へ迷う事は無いでしょう。

鳥居から顔を出して記念写真
鳥居から顔を出して記念写真

再び焼額山を背に戻ります
再び焼額山を背に戻ります
シラビソの向うに奥志賀方面が
シラビソの向うに奥志賀方面が
やっと戻ってきました
やっと戻ってきました

食堂のご主人に戻った報告をして、ゲレンデを滑りロープウエイの山頂駅へ160mのリフトに乗って戻ります。

今日は宴会は個別にひっそりと、お酒も珍しく口にしない普段飲んべいのメンバーもいます。

パトロール室に届けを出し、滑走禁止のフエンスをくぐり、いよいよ小丸山への竜王越えのスタートです。 最初は圧雪されたゲレンデ(この日は全ての下部へのコースは禁止で、下山もロープウエイです)を滑り、再度通行禁止のフエンスをくぐります(許可を得た者のみ可)。
ここからがツアーコースとなり、切り開きの新雪を滑ります。 程よい重さの雪で滑降にはさほど影響はありません。
出来るだけ後傾にならないよう、むしろ前傾で重い雪を踏み潰すように滑るとエッジが引っ掛かりません。 調度良い傾斜なので、思い切ってスピードを出すと上手く滑れるようだ(転んだけどね)。

許可を得てツアーコースへ
許可を得てツアーコースへ
最初は広い尾根筋を
最初は広い尾根筋を
レトロな標識が往時を偲ばせる
レトロな標識が往時を偲ばせる
尾根も狭くなり核心部へ
尾根も狭くなり核心部へ

尾根が狭まり傾斜が弱まるといよいよ難所の「蟻の戸わたり」だ。
前方に尾根がガクンと落ち、こんもりしたピークが見え、一段と尾根が狭まりもう1m位しかない。
パトロールの人が言っていた様に雪が少なく、横滑りでも無理そう。安全を優先してつぼ足に替えよう。
かなりの傾斜でスキーを脱ぐと尚怖いけど、ちょっと見えてるロープでクライムダウン。
30m程降り、すでに岩の出たやせ尾根を登り返して、緊張感から開放されて一休み。
(昨日のものと思われるスキーのトレースが痩せ尾根から左の斜面に降りて行ったけど・・何処へ?)
右側の尾根も適度な斜面で山スキーで行けそうですが、此処を下ると先日スノーモービル事故のあった剣沢ダム方面。
米どころの木島平の水源地となり、多くの沢が入り乱れてちょっと危険そう。

難所の蟻の戸わたりはつぼ足で
難所の蟻の戸わたりはつぼ足で
恐怖で手が震え写真もボケるか
恐怖で手が震え写真もボケるか
小丸山へ続くピークから振り返って
小丸山へ続くピークから振り返って
ガスの中小丸山スキー場も見えた
ガスの中小丸山スキー場も見えた

ガスの湧き始めた水平の尾根を歩き小丸山の山頂らしき所から、北西に向きを替え適度な斜面の切り開きを滑ります。
藪が少々出てきますが構わず滑って行こう。もう小丸山スキー場のアナウンスが聞こえてる。
最後の樹林帯の狭い急斜面は雪が少なく横滑りで降ります。下の平坦地が見えた場所から思い切って直滑降します。
此処を抜けると小丸山の東のはずれ、旧スキー場跡です。真っ白な無垢のゲレンデ跡をフィナーレと行きましょう。
終わったつもりが林道歩きが待ってました。重い雪に滑らずクラカンチックに小丸山の中間のゲレンデに出ます。 スノボーエリアを横切って、小丸山スキースクールのkijima校長に逢いに行きましょう。
きっと心配・・・なんかしてないけど、半年振りの再会になりますかね。(アドバイス有難う、校長)
リフトで送ってくれたkijima校長の模範演技を羨望の眼で追い、林道を一歩きで出発地点の竜王ゲレンデへ。
なんとか天気ももってくれましたが、駐車場に着くと同時に雪交じりの雨となりました。

林道に下りてクロカン
林道に下りてクロカン
や〜久々だねkijima校長
や〜久々だねkijima校長

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3人のシルバーと1人のまだシルバー入りは遠い楽しい仲間のツアーでした。
でも、まだまだ元気な我らです。若い者なんかに負けていられない。 自分の実力を知ってればこそ、できる範囲内での挑戦をしようではないか。
北信濃のクラシックルートまだまだ数多くあります。 決して先鋭的なルートではありませんが、スキーと里人の密着した生活としての手段があり。 ワクワクしながら眼を輝かして、父親の話を聞いた子供達の夢がある。
山里から遥かな雪原に残る1本のトレース、貴方も昔の子供達の夢を辿ってみませんか・・・・

(参考タイム)
竜王スキーパーク9:20(ロープウエイ&リフト)=ゲレンデトップ9:52ー11:02焼額山11:36ー12:26
竜王ロープウエイ山頂駅13:23(昼食)ー竜王越え(蟻の戸渡り)13:56ー小丸山スキー場15:03
竜王スキーパーク15:26



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