「乙妻山山スキー」 2010年4月4日 (晴れ)

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メンバー :
  岐阜・愛知・福井より7名 みいさん夫妻 たか  合計10名
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yukiyama

以前から一度は行ってみたかった「乙妻山北東斜面」、アプローチの長さからなかなか行く機会が訪れなかった。
大阪のみいさんから戸隠に来るという連絡、しかも乙妻山に行くと言うではないか。 岐阜のTOKIOさんをリーダーとして7名程のメンバーになるらしい。(実際には10名になりました)
天気予報をみると4日は絶好の登山日和、これを逃がしたら乙妻山に何時登れるか分らない。 体力的には昨年のマラソン練習時に比べると、かなり落ちているような気がするが、 TOKIOさんに頼んで、行ける所まで行ってみようと参加をお願いしてみた。
行ける所までと思うと以外にプレッシャーがなくなり、前日は22時頃から熟睡して3時には眼が覚めた。
氷沢源流は20年前に渓流釣りで良く行った場所なので、地理的にはしっかり覚えている。
何かがあっても迷う事は無いという気持も気分的に楽にさせてくれる。

黒姫分岐
黒姫分岐
   
佐渡山への尾根へ
佐渡山への尾根へ
尾根をハイクするみいさん
尾根をハイクするみいさん
佐渡山のコルへ
佐渡山のコルへ

戸隠の大橋に来ると、すでにみいさん夫妻と福井のひろろさんの車が停まっていた。 挨拶を交し軽く朝食を取る間に岐阜のメンバーがやってきた。
大橋から黒姫への分岐までは良い足慣らしになる。談笑をしながら40分程緩やかな林道を歩く。佐渡山の南コルには沢を2つ渡った3番目の尾根に取り付く事にする。
尾根への急坂を登ると狭い尾根上になる。分り良い尾根を快調に登るとブナの林の平坦地に入る。コルへは左にトラバース気味に進むと氷沢川への下降点に着く。
此処でシールを外し少しクラスト気味だけど、右よりにトラバースしながら滑り降りる。小さな沢が顕著になったら沢沿いに下ると程なく氷沢源流に着く。
ここは気持ちの良い所で、昔も釣り終って釣り仲間と岩魚を焼きながらビールを飲んだ場所。緑色の天幕が一張り、すでに乙妻に向かったみたいだ。スノーブリッジは下流に一つ、多分今の時期ならまだ捜せば幾つかありそう。

氷沢のスノーブリッジ
氷沢のスノーブリッジ

氷沢は蛇行が多いので、出来るだけ左岸を高めに河岸段丘を平行に行くのが楽。比較的右岸は崖が多かった覚えがある。左岸も蛇行地点は川にえぐられ崖になっている。
分っていたのに、高妻沢を通り過ぎた地点でトレースに騙され川床へ降りてしまった。一旦川床に下ると、スキーではどうにもならず急斜面をつぼ足で這い上がるしかない。
罠にはまった別のチームが四苦八苦で崖登りに取り付いているのを見ながら、やっと仲間の待つ地点に復帰。

高妻沢出合
高妻沢出合

顕著な林道らしくなった所を落石に注意しながらトラバースすると乙妻沢出合に着く。此の辺りは当時は熊の生息地で、やれあそこで熊を見たとか遭ったとか言った場所。このまま川沿いに下ると笹ヶ峰の乙見湖からの夢見平の湿原地に行ける。

まだ乙妻沢も深い雪の下、渓が開くのはまだ数週間かかるのかな。

林道を行く
林道を行く
穏やかな乙妻沢を行く
穏やかな乙妻沢を行く
北東斜面が見えてくる
北東斜面が見えてくる

ダケカンバへの急斜面
ダケカンバへの急斜面

ここでシールを着けいよいよ北東斜面に取り付く。
此処からは行った事がないので、後方に下がり自分のペースで登らせてもらう事にする。

小さな沢が幾つも流れているような広い河原状の林を進むと、やがて前方に乙妻の北東斜面が見えてくる。

妙高山が見える
妙高山が見える

ダケカンバ
ダケカンバ

雪面に陽があたり、まるで天使のベールみたいにキラキラ輝いている。
仲間も立ち止り、ようやく見えた広大な斜面を見上げ武者震いでもしているのか。
これからが今日一番の難関、雪質によっては難儀するかも知れない。

一昨日の高温と雨、そして昨日の冷え込み、果して上部の雪質は如何なんだろう?
念の為ピッケルとアイゼンは持参したけど、使わないで済むなら良いけどと不安が横切る。

デブリの跡が
デブリの跡が
標高2000m付近
標高2000m付近
セッピが近づく
セッピが近づく

緩やかだった斜面もダケカンバが見え始める頃から急登となる。多少表面が融けても、その下はまだアイスバーン状態。
薄皮饅頭の皮を剥くみたいにツルリと剥げ、しっかりスキーのエッジに体重を乗せないと滑る。
標高2000m辺りから大きなダケカンバを通り過ぎると、上部のセッピが崩壊したデブリが数箇所。
多分一昨日の雨と高温で崩れたのでしょう。昨日の冷え込みで硬い岩石の様に固まっている。
此の辺りから左に方向を変えて高妻とのコル(夏はお花畑です)を目指す。セッピが近づく。

ふと眼を上げると、山頂へ直登しているメンバーがいる。その後を数人のメンバーが追ってる。 着いていくのはちょっと危険だ。声を出して方向を変えるように叫ぶが距離が遠すぎる。
殆どのメンバーがコルに向かうのをみてホッとしながら、30度程の斜面を慎重にエッジ一本のトラバースで稜線へ。 コルからは緩やかな尾根を20分程で乙妻山頂だ。

稜線到達 火打・妙高
稜線到達 火打・妙高

高妻が迎えてくれる
高妻が迎えてくれる

山頂のメンバーが
山頂のメンバーが
シールを剥がして
シールを剥がして
山頂記念写真
山頂記念写真

白馬方面
白馬方面
(クリック拡大)
焼山方面
焼山方面
(クリック拡大)

戸隠山方面
戸隠山方面
(クリック拡大)

高妻山
高妻山
(クリック拡大)
奥裾花源流方面
奥裾花源流方面
(クリック拡大)

小さな可愛い山頂は、正に高妻の男性的な容貌の影でひっそり咲く花の様で愛らしい。
今日は黄砂の影響も春霞も無く、鋭鋒の高妻と黒さが際立つ戸隠連峰、北方に焼山・火打と360度の展望です。

ここでゆっくりしたいところですが、下山も長いのでシールを外して山頂に別れを告げます。

来た尾根をコルまで戻り此処からエントリー。アイスとのミックスで油断をするとすぐ転倒。
下るにつれ雪も緩み滑りやすくなる。メンバーも歓喜の声をあげて滑ってくる。
1900m付近の小さな台地で昼食とします。別のパーテイが横の斜面を通り抜けて行く。
今日の乙妻は訪れた者全員に優しい笑顔をみせているようだ。

簡単な食事後最後の滑走と行きましょう。もう思うがまま広大な斜面に自分の好みの絵を描きます。
アッという間に出合まで来てしまった。振り返ると光る斜面に夢の跡が幾つも。

満足と興奮で蒸気したメンバーの顔が眩しいけど、まだ帰りが待っている。
シールを貼り来たルートを辿って戻ります。時間は充分あるので急がなくても大丈夫。
佐渡山のコルまでは1時間30分程で到達、此処まで来れば後は尾根上を滑り降りるだけだ。

昼食風景
昼食風景
Fさんと私
Fさんと私
滑った北東斜面
滑った北東斜面
名残惜しんで
名残惜しんで
TOKIOリーダー
TOKIOリーダー
氷沢川
氷沢川
佐渡山のコルへ
佐渡山のコルへ
戻って来ました佐渡山のコルへ
戻って来ました佐渡山のコルへ
フィナーレで一枚
フィナーレで一枚

来た時はまだ凍結状態だった雪もゆるみザラメ状となった尾根を快適に滑り降りる。
途中で沢へ降りようとしたけど、すでに雪が少なく沢が開いていて諦める。

沢を渡り雑木林を林道沿いに下り、やがて黒姫分岐から高速林道へ。

今日の高速林道は適度に滑り、何時もの様に太腿にも負担なく大橋に帰着する。

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山スキーを始めて5年程ですが、乙妻北東斜面は一つの憧れの場所でもありました。 地理的には分っていても、まだ自分の力量では単独では無理と判断してました。
20kに近い行程と、やはり2000m以上になると変化する未知の雪質への対応。 今回は10人というメンバーですが、いずれも長い経験者ばかりです。
そんな中に参加させて貰ってのチャンスは2度とないと思います。 幸い天候も安定して、無事メンバー全員の登頂ができました。 64歳という体力的には不安の残る山行でしたが、大勢の仲間が一緒だと力量以上の力が出せます。
それは、年齢に関係なく仲間に迷惑かけたくないと思う気持と、自分に負けたく無いという気持が交差する秘かに燃える闘志の様なものです。そしてそれが大きな達成感に繋がっているのも事実です。
もう一つ大事な事は仲間が居るからこそ、自分を磨く事が出来るという事でしょうかね・・・・

(参考タイム)
  大橋5:22ー黒姫分岐6:02ー7:05佐渡山のコル7:20ー氷沢(スノーブリッジ)7:28ー8:08
   乙妻沢出合8:23ー1750m付近10:02ー乙妻鞍部11:52ー乙妻山頂12:12
   乙妻山頂12:28ー12:48 (1900m付近)昼食13:12ー乙妻沢出合13:32ー佐渡山のコル15:07
  大橋15:486



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